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![]() 萩焼の若手作家 岡田泰さんの個展。 淡青釉の作品は、 あかるくて あったかくて やさしくて やわらかくて たぶん、泰さんの人柄そのものなんじゃないかな、と思います。 今回は、淡青釉だけでなく、伝統的な萩の釉薬を使った茶陶も多数出品されていました。 萩焼のことを語りだすと熱くなる泰さん。 今回は、萩青年会議所で泰さんらが企画して制作した「萩焼Map」を熱く紹介してくれました。 ![]() スマホのアプリと連動して、各窯元の紹介動画が見られたり、紹介サイトにリンクで飛んだりできるマルチメディアMapなのです。 決して難しいものじゃないんですが、こんなことができるなんて知りませんでした。 だって、バーコードをスキャンするとかじゃないんです。 ごく普通の紙面をスマホでスキャンするだけで、いろんな情報が見られるのです。 ![]() てっきり広告代理店とか制作プロダクションとかが関わっているのかと思って、思わず訊いちゃいました。 「すごい!すごいなぁ。これ、だれが企画したの?」 泰さん 「だからぁ~、私たちですよぉ!!(怒)」 「あ、ごめんごめん。ゴメンなさい(笑) こんなものまでつくっちゃうなんて、ほんとにスゴイですね」 泰さん 「『花燃ゆ』なんかで萩のことは少しは知られるようになったけど、まだまだ萩焼を知らない人が多いんです。もっとこちらから発信していかないといけないと思うんです」 この冊子、残念ながら、まだ関東で入手できるところは無いそうです。 もしかしたら、山口県のアンテナショップ「おいでませ山口館」(日本橋)に置けるようになるかもとのこと。 ぜひ、どんどん問い合わせしてみてください。 今なら、柿傳ギャラリーの岡田泰さんの個展でいただけます。 ただし、部数に限りがあるので、品切御免! また、来年1月31日からのテーブルウエアフェスティバル2016でも、「萩焼~伝統と革新の志~」として特集コーナーが設けられるそうです。 危機感と未来への希望を胸に、挑戦を続けていく萩焼のつくり手たち。 まさに長州の志士のようです。 私も応援し続けたいです。 <岡田 泰 陶展> 会期 : 〜2015年11月29日(日) 場所 : 柿傳ギャラリー 東京都新宿区新宿3-37-11 安与ビルB2階 TEL:03-3352-5118 時間 : 11:00~19:00 (最終日は 17:00まで) ■
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by ukky_tg
| 2015-11-23 12:27
| 作品展・お店・他
![]() 『緋が走る』を読んでます。 萩を舞台にした陶芸マンガ。 萩の空気、少し伝わってきます。 主人公が自転車に乗って、萩の町を行くところなんて まるで私のよう!(ウソウソ) 今なら、 アマゾンでKindle版が3巻まで無料ダウンロード可能。 続巻を購入するか、ちゃんと紙本を購入するか思案中。 意外と、本屋(新刊・中古とも)さんに無いんですよね… それにしても萩、また訪れたいです!!! ▲
by ukky_tg
| 2014-04-04 09:27
| つくるということ(雑感メモ)
![]() 日本橋三越で、「岡田 裕・泰 父子展」が始まり、早速初日に伺ってきました。 裕先生の炎彩作品、 泰さんの淡青釉作品、 色も形もまったく異なる2つの個性が、画廊の中に並んでいます。 ガチンコです。 「父子」なのに(父子だからこそ?)、まったく違う。 おもしろいなぁ。いいなぁ。 裕先生は、つい、その独特な炎彩の手法に目が行きがちですが、作品の持つ線もカッコイイ。 やわらかいライン。シャープなライン。そのバランス。 泰さんもまた、自分の線を持っているように思います。 スッキリとした清々しいライン。 泰さんの面取りの器も好きですが、今回の作品の数々を見て、面取りや掘りなどの細工のない作品が本当にいいな、と思いました。 「父子展」と銘打っていますが、 「父子」という見方ではなく、二人の陶芸作家の作品展として見ても十分な見ごたえです。 そして、萩の伝統的な作風の素晴らしい茶盌(ちゃわん)の数々。 「そうそう、こんなのつくりたかったんだ・・・」 なんて、おこがましいことを思いながら、そっと触れてみたりして。ははは・・・(^◇^;)ゝ 陶芸大リーグでしばしば投げかけられた「伝統って何?」という問いが、頭をよぎります。 炎彩も淡青釉も、パッと見には萩焼という感じがしないかも知れません。 でも、土も釉薬も、間違いなく萩のもの。 扱いが難しくて、私を散々悩ませた萩の土。 それは、私がちゃんとしていないから。 萩の土は、つくり手を正直に表すのかも知れません。 凛として、それでいてやさしい岡田父子の作品は、お二人の人柄そのものです。 ★日本橋三越のサイトから、「岡田裕・泰 父子展」のデジタル図録を見ることができます。 必見!! 画像が荒れているようでしたら、ウィンドウを小さくしてみるときれいになります <岡田 裕・泰 父子展> 会期 :~2014年1月14日(水) 場所 : 日本橋三越本店 6階 美術特選画廊 時間 : 10:00~19:00 (最終日は16:00まで) ■
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by ukky_tg
| 2014-01-09 09:18
| 作品展・お店・他
ううう~、冷たい風が止まない寒い一日でした。
でも、私にとっては心が熱くなる一日でもありました。 寒風に逆らって、4人の陶芸家の方々の展示会巡りを敢行。 ![]() まずは、菊池寛実記念 智美術館で開催されている 「三輪壽雪・休雪 破格の創造展」 展示は、萩陶芸大リーグで訪れた山口県立萩美術館・浦上記念館所蔵の作品が中心なので、懐かしむ気持ちでいっぱいに。 展示のタイトルどおり、相変わらず「破格」の作品ばかりだし、自分の作品じゃないのにねぇ…(笑) それ以上に懐かしく、再会が嬉しかったのが、休雪先生。 今日は、休雪先生のギャラリートークが行われる日だったのです。 先生のトークは、時に観客をうなずかせ、うならせ、笑わせる楽しいものでした。 それは、幼少期から現在に至るまでの、三輪龍作の自己表現=作品づくりについてのお話でした。 伝統ある萩焼の窯元の後継者、そして、破格の表現者としてのご自分の立ち位置とか、 「愛(エロス)」と「死(タナトス)」という先生の一貫したテーマが、どのようにして形成されたのか、 なんてことを伺いたいとも思いましたが、マイクを持ってお話しする休雪先生の笑顔を見ていたら、どうでもよくなりました。(^◇^;)ゝ なんとなく、 「自分が表現したいものをつくれば良いのよ。」 「「愛」っていいじゃあないですか、ほんでもって「死」って怖いけど避けられないじゃあないですか。 「死」だけじゃ暗くなるけど、「愛」があれば救いがあるじゃないですか。」 っていう感じなのかな~ なんて、思えてきたりして。 それほどに、なぜか休雪先生の笑顔をうれしく思ったのでした。 トーク後、大勢の人に囲まれる休雪先生が一段落したところに 「萩陶芸大リーグでお世話になりました。」とご挨拶しに行ったところ、 「おー、あの茶碗、覚えていますよ。今もつくっていますか?」と思ってもいなかったひと言。 あ~ もう私 うれしくって思わず両手で先生の右手を握って、ぶんぶん振り回して 「はい、つくってます! ・・・ほそぼそと…」 ![]() そうだ、私、やっぱり陶芸が好きなんだ! 見るのも、つくるのも、使うのも好きなんだ! つくる人も好きなんだ! と、再確認。 おーし、次の展示に行くぞ~! この続きはまた明日。(^^) 改めて、 三輪龍作さんの卒業作品「ハイヒール」(1979)を じっくり拝見。 実にかわいらしい作品であることを発見! <三輪壽雪・休雪 破格lの創造展> 会期 :~2013年3月31日(日) 月曜日休館 場所 : 菊池寛実記念 智美術館 東京都港区虎ノ門4-1-35 時間 : 11:00~18:00 (入館は17:30まで) 観覧料:一般:1000円/大学生:800円/小中高生500円 ■
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by ukky_tg
| 2013-02-16 22:04
| 作品展・お店・他
萩が東京にやって来る!
![]() 来る10月27日・28日に 吉田松陰さんのお墓がある松陰神社(世田谷区)と周辺の商店街で 萩・世田谷 幕末維新祭り が 開催されます。 ここで、萩の城山窯から金子信彦さんと金子愛さんが ロクロ体験コーナーを担当されるそうです。 幕末の志士や陶芸にご興味のある方は、どうぞ~~!(^^) ![]() ■
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by ukky_tg
| 2012-10-26 00:38
| 萩陶芸大リーグ2012
![]() 今年の夏の成果が届きました! しかも、納富先生の優しいコメント付きです。 うれしい~~~~!!! ひとつひとつ手にとって、 全体のカタチを見て、 色合いを見て、 見込みを見て、 高台を見て… ああ~ん、うれしい~~~ このキレイな納富ブルーが私の手に♪ でも、 やっぱり 納富先生のとは大違い~~~~~っ ・゚゚・(≧д≦)・゚゚・ 同じのは色合いだけ。 全体のカタチ、見込み、高台、 全部ちっがぁ~うっ!!! 見込みが、何でこんなに平らになっちゃったの? 釉薬が溶けて流れ込んだとしても、そもそもの造形が違う。 切り高台が、何でこんなに優しくないの? もうひと手間かけて、ちょっと角を押さえるだけで ずっと優しくなれたのに。 先生が作ってくださったお手本との差は歴然。 私、先生の手のどこを見ていたの? お手本の何を見てつくっていたの? 目は2個もついているのに、見えるのは一つだけ。 もしかしたら、一つも見えていないのかも。 ああ、熟年ですがまだまだ未熟でございます。 そして、先生からのお手紙の最後にひと言 「では、お碗を楽しんで下さい。 お酒には少し大きいのでお気をつけて・・・。」 ははは、先生、私のことをよくご存知でいらっしゃいます。(^◇^;)ゝ 本当にありがとうございます。 必ず御礼に伺いますね。 ■
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by ukky_tg
| 2012-10-22 21:53
| 萩陶芸大リーグ2012
前回の萩陶芸大リーグでお世話になった岡田裕先生と息子の泰さんの父子展が開催されています。
萩焼らしい白釉や粉引の器はもちろん、 お二人の個性あふれる作品のもっとも旬なところを見ることができます。 ![]() ![]() いいなぁ、「父子展」。 作家冥利に尽きますね。 岡田先生の笑顔もうれしそうでした。 でも、お二人に 「納富先生のゆらゆら、ちゃんとできるようになった?」 と訊かれたのには参りました~~~(^◇^;)ゝ <岡田 裕・岡田 泰 父子展> 会期 :~2012年10月16日(火) 場所 : 西武池袋本店6階 アートギャラリー 時間 : [月~土] 午前10時~午後9時 [日・祝休日] 午前10時~午後8時 (最終日は16:00まで) ■
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by ukky_tg
| 2012-10-11 22:31
| 作品展・お店・他
陶芸家にとって 作品とは
「作品が、私自身になってくれるかどうか、が一番の問題である。」 「われわれは、陶芸家として、造形を貫徹すべきであり、外界のあらゆるものに対して矜持を持つべきである。ゆめゆめご機嫌取りなぞになるべきではない。そのためにも、作陶家は熱い情熱に裏づけられた不屈の信念がなければ真の陶芸家とは言えない。 土をさわる以前のこと、つまり、その人がどういう生き方をしているかによって、その作品の造形の方向が、次元が決まってしまうのである。作品は作家の裸そのままである。」 造形とは 「造形には無駄なものがあってはいけない。しかし、無駄を取っただけでは不十分である。積極的な必然のもので構成されていなければならない。しかも、その構成要素に魅力が宿っていなければだめだ。」 萩ものがたり Vol 27 『浪漫陶々』より抜粋 萩陶芸大リーグで参加者に配布された、十二代三輪休雪先生の著書『浪漫陶々』には、 陶芸という芸術表現についての休雪先生の考えが、たくさん散りばめられています。 特に、「萩」という、茶陶に始まる戦国時代から続くやきもの産地にあって 旧萩藩御用窯のひとつに生まれながら 様式や形式にしばられることなく、 「伝統」と「芸術」を結びつけカタチにしていくこと、 その第一線に立つ者としての強い自負が伝わってきます。 陶芸大リーグの中で、 県内の窯元見学の際に案内役の斉藤武男さんから投げかけられた問い 「萩焼きらしさとは?」 「伝統とは何か?」 「陶芸は芸術か?」 の答えのひとつがここにあります。 花器や茶器についての、十二代休雪先生ならではの考え方も興味深い。 これだけハッキリと意見し、またそれを体現していく生き方がすごいです。 世の人々の評価とか、場合によっては嫌悪とか、 そういうものと自分のやっていること、やりたいことの折り合いをどう付けているのか。 私だったら苦悩にまみれてドロドロになっちゃいそうです。 この本、大リーガーの皆さんはどう読んだのかな? 薄い本ですが、私にとっては大切な1冊になりました。 十二代休雪先生の、真面目でユーモアにあふれたお人柄も伝わってきます。 そして私は、十二代三輪休雪=三輪龍作という人がとても好きになりました。 ![]() 萩ものがたり Vol 27 浪漫陶々 十二代 三輪休雪 発行:一般社団法人 萩ものがたり 定価: 800円(税込) ご興味のある方は、こちらへ 萩市サイト ブックレットシリーズ萩ものがたり ■
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by ukky_tg
| 2012-09-22 15:22
| 萩陶芸大リーグ2012
萩の陶芸界を代表する陶芸家のひとり、12代三輪休雪氏。
![]() その三輪休雪先生が視察にいらっしゃいました。 もう一人の大リーガーSさんも納富先生も手を休めて、休雪先生を囲んで歓談タイム。 「花の下にて春・・・<龍人伝説>」萩美術館 絵葉書より その時に休雪先生がおっしゃったこと。 ![]() それは、上手い下手ではなく、その人が出てくるもの。」 「人は誰しも完璧じゃない。 だから自分をさらけ出すのは、時に苦しいもの。 それでも私はそんな自分を分かって欲しい。 自分を伝えたいといつも思っている。」 顔が休雪さんにソックリ! そして、8月21日の柳原睦夫氏との対談で休雪先生がおっしゃったこと。 「ロクロはいったん上手くなったら、下手になれない。 上手くなると技術、指先に頼ってしまう。 今回、自分がいちばん感動したのは、初めてロクロを挽いた人の作品。 そこに生き生きとしたものを感じる。挽いたその人の全人格が訴えてくる。 自分もそんなふうに挽きたいと思う。」 5年前の陶芸大リーグのときと同じこともおっしゃっていた。 「ろくろが上手いとか下手とかで語られるが、 大切なのはそうではなくて、ろくろで挽いたものが生きているか死んでいるかだ。」 これらに終始一貫しているメッセージ。 「自分を、 自分の伝えたいものを生き生きと表現せよ。」 さらに最終日、さよならパーティの二次会でおっしゃっていたこと。 「いったい何を伝えたいのか。どこを見て欲しいのか。 自分の内から湧き上がってくる思い。 伝えたいことがなければいけない。 そしてそれを何らかのかたちで表現しなければいけない。」 「私はエロスだけでなく、死をも常に考えている。 そこはぶれることはない。」 今回、休雪先生とは度々お話しする機会がありました。 面と向かって、かなり失礼な発言もしてしまったのですが (今思い出すと冷や汗モノです。本当にすみません(; ̄ー ̄A ) 先生はそれらも全部受け止めて、真摯にお話くださいました。 萩の多くの陶芸家の方々が、休雪先生を慕う理由がよく分かりました。 ![]() ![]() 大リーガーに配布された 萩ものがたりVol.27 『浪漫陶々』 十二代 三輪休雪 著 休雪先生のことが知りたくて 自分でも意外なほど 真剣に読んでいます。 こんなにいろいろとお話しいただいたのに、 陶芸で私が表現したいことが、残念ながらよく分かりません。 だから、野焼き用の自由作品もつくれませんでした。 今回、自分にガッカリしたのはこの点です。 やっぱり私は芸術家でも陶芸家でもないのでしょう。 やきものマニア。 ただ、今伝えたいことは明確にあります。 それは、萩陶芸大リーグで私が見たこと、聞いたこと、感じたこと。 ご縁があった皆さんへの感謝。 手探りで言葉を探しながら、なんとか伝えたい。 うまく伝わっていると良いのですが。 ■
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by ukky_tg
| 2012-09-06 03:11
| 萩陶芸大リーグ2012
萩陶芸大リーグが終って、どんどん日が過ぎていきます。
忘れないうちに、いろいろと書き留めておきたくて、ちょっと焦ります。 ![]() 開講式の後で、歓迎パーティ&交流会が開かれました。 ここでは、これからお世話になる窯元さんと大リーガーの交流だけでなく、萩陶芸家協会や萩の文化活動に関わる多くの方との交流も行われます。 美しい夕日を見ながらバーベキュー ここで、私はとても大切な出会いを得ました。 下瀬信雄さんです。 同じテーブルになった下瀬さんが写真家だと伺って、私は何気なく 「下瀬さんは何を撮られているのですか?」と質問しました。 下瀬さんはニコニコされながら 「何を、というのは、風景だとか人物だとかということですか?」 と聞き返されました。 「はい、どんなものを撮っていらっしゃるのでしょうか?」 下瀬さんは今度はちょっと困った顔をされて 「何を撮っているか、は、カメラマンに対する質問です。私は写真家です。」 との答え。 「???」 「あの、すみません。どういう意味でしょうか?」 「あるモノを撮るのはカメラマンの仕事です。写真を通して何かを表現するのが写真家です。」 「はぁ、なるほど…」 下瀬さんのおっしゃること、何となく分かるのですが うまく飲み込めないまま、他の方も加わって別の話題になりました。 しばらくして、ちょっとしつこいかなと思いつつ、もう一度質問しました。 「下瀬さんは、写真で何を表現されているのですか?」 下瀬さん、ニッコリ笑って 「私はずっと萩を撮り続けています。萩を表現しようとしています。」 ああ、萩! 萩はモノじゃない。 私が萩を表現しようとしたら、どうなるだろう? 萩の何を取り上げるだろう? ・・・萩の日差し、萩の温度、萩の空気、萩の人々、萩のことばの持つ雰囲気、萩のうまいもの、萩のやきもの・・・ これらをどんなふうに表現すれば伝わるだろう? 「下瀬さん、下瀬さんの作品を拝見することはできますか?」 「え?いいですよ。写真集を今度、鳥雲窯に持って行きます。」 「ありがとうございます!!」 後日、下瀬さんは本当に鳥雲窯に写真集を持ってきてくださいました。 写真集の中には、たくさんの萩がありました。 人が写っている写真は、やさしくあたたかく。 風景写真は、時に瞬間をとらえ、時にただその空気感を写すように。 植物や動物、昆虫は、そこに在るように。 写真集は全部モノクロ。なぜモノクロ? 「カラーは情報量が多い。モノクロの方が、抽象度が高まります。想像をかき立てる力があります。」 確かに、モノクロなのに無意識に色をつけて見てしまう写真があります。 全てを語る必要は無いのですね。 私の写真は全てを説明しようとしてしまいます。 なんとなく、私がつくるものに通じるところがあるようにも思えてきます。 全部をやろうとしてダメにしてしまう。 私が表現したいのはコレ。だから、これだけは欠かせない。他は無くてもいい。 そういうことができるようになるには・・・まず表現したいものが明確にあること。 ここまで考えて、かなり自分にガッカリしました。 そしてこのガッカリは、大リーグ期間中にさらにダメ押しをされていったのでした。(T_T) ところで、 ![]() 『DAYS IN HAGI 萩の日々』。 そう、今回の萩陶芸大リーグのレポートタイトルです。 私にとって、毎日が本当に貴重な日々でした。 そして、初日の下瀬さんとの会話がきっかけとなって、今に至るまでまだ探し続けているものがあります。 だから、下瀬さんへの感謝と敬意をこめて、 『Days in Hagi』としちゃいました。 (下瀬さん、勝手なことして申し訳ありません) ★下瀬信雄さん ホームページ ← 写真集の縮小版を見ることができます。 下瀬さん、本当にありがとうございました。 写真集、大切にします。そして、またお会いできるのを楽しみにしています! ■
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by ukky_tg
| 2012-09-04 18:59
| 萩陶芸大リーグ2012
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