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昨日、愛知芸大の卒業生陶芸家グループ「柏陶会」の作品展を見てきました。
先日の望月集さんの個展のときに、望月さんに紹介していただいたご縁で、案内状をいただいたのでした。 漆塗りの膳の上に、若手陶芸家たち(ホントに若い!)それぞれがつくり出した「膳」がしつらえられています。 その中に、とても身近な作風の器が。 あれ?もしや? なんと、私の家の近くで陶芸教室を開いている比護武司さんも、この会のメンバーだったのです。 しかも、会場に比護さんご本人が! そんな偶然の出会いを楽しみつつ、皆さんの作品を楽しませていただきました。 帰り際、メンバーの一人、黒部駒子さんに 「皆さん本当に絵付けが素敵ですね。」と声をかけたところ、意外な返事が。 「柄のある器って、どう思いますか?」 質問の真意を伺うと、 「つくっているとどんどん絵付けをしてしまうけど、 器としてこれでいいのだろうか? ひとりよがりになっていないか?」 という考えが頭をよぎったのだそう。 黒部さんの器は、磁器に染付けやシンプルな赤絵が施された美しい器。 どれも、決して盛り付けを邪魔しない、飽きずに使える器です。 「私は染付けが大好きだから、柄があっても好きです」 なんて、ピンボケな答えをしてしまいましたが、帰り道、ずっとそのことを考えていました。 確かに、絵柄が邪魔になってうまく使いこなせない器ってあります。 主張しすぎる器って、結局使われないまま、食器棚の奥へと追いやられてしまいます。 食器は、料理を盛り付けて初めて完成するものだ、という人もいます。 絵柄の無い器の方が使いやすい、という人もいます。 うーん、このさじ加減は難しい。 陶器なら、土の表情でなんとかなる部分もあるかも知れないけど、 黒部さんのような磁器は、ごまかしが効かないから余計に難しい。 (あっ、陶器がごまかしてるって言ってるわけではありません。) でも、絵柄がその人の個性であるなら、 いろいろ試してみて、 足したり引いたりしながら、 より自分らしい表現を見つけて欲しいと思います。 若い黒部さんたちにエールを送ります!! <柏陶会> 会期 : 〜2007年7月8日(日) 7月2日から、展示作家が代わります。 場所 : 工芸 むら田 東京都中央区銀座8-5 銀座ナイン1号館1階 03-3571-2505 時間 : 11:00~19:00 ※最終日 17:00まで 7月1日は作品入れ替えのため、17:00迄 nonacafeさんの「銀座ぶらり」 と、ikkannetさんの「向付け・・・岩の様な形の器」にTB
by ukky_tg
| 2007-06-30 23:36
| 作品展・お店・他
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